BLOG 2021.08.20
自動車産業界において常にトップバッターとして世界から注目されるドイツ市場で、今最もアツいのがCatena-Xの存在ではないでしょうか。本記事では2021年にあらわになったCatena-Xとはどのようなものなのか、そして今後の自動車産業に関わる企業にとって注目すべき情報をお届けしてまいります。Catena-Xに参加している企業はどこなのか、Catena-Xの目標・目的は何なのかを理解しながら、今後のマーケティング戦略に活かしていきましょう。
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通称Catena-X(カテナエックス)とはCatena-X Automotive Network/Catena-X自動車ネットワークのことで、ドイツ大手自動車メーカーはもちろん、その他関連するドイツ企業も参加可能な実践思考のネットワークです。自動車産業のサプライチェーン間における拡張性の高いエコシステムとしても設立され、オープン性・中立性を確保しながら自動車業界のバリューチェーン全体で、自動車産業の効率化・最適化・競争力の強化・持続可能なCO2排出量削減の実現などを目標としています。そのために自動車産業に関係する自動車メーカー・サプライヤー・ディーラーはもちろんのこと、アプリケーション・プラットフォーム・インフラストラクチャのプロバイダーまでをも含みシステムサプライヤーが参加できるというもの。現在Catena-Xに参加している主な企業は以下をご覧ください。
こういったアライアンスでは大企業ばかりが注視されがちですが、Catena-Xでは中小企業(SME)の参画こそこのネットワークの成功に欠かせないと考えていることからも、正しい形でその目標を達成するべく邁進しようとしていることもうかがえます。自動車業界ではかねてより注目されているカーボンニュートラル問題も抱えており、今後の自動車産業の進むべき道筋を示す存在にもなることが予測できるCatena-Xからは目が離せません。
Catena-X設立の背景にある、効率的かつスピーディーで自動車業界を盛り立てるネットワークシステムを実現するべく参加している企業は自動車関連企業だけではないことは既にお伝えしました。仮想通貨で知られたブロックチェーン技術の中でも分散型ブロックチェーンデータベースで有名なBigchainDBや、AI分野で活躍中のFetch.aiも名を連ねています。これは何故かを読み解いていくことこそ、今後の自動車業界、IT業界で生き抜くヒントになるのではないでしょうか?Catena-Xは単純に自動車業界の効率化を目指しているだけでなく、今後も時代に選ばれ続ける産業であるためのもの。より地球環境に配慮しながら、スムーズかつ安全なインテリジェントドライブシステムを実現するためにも、IT企業が参加しているはずです。
事実、BOSCH(ボッシュ)がもつ自動車業界の幅広い知識を、Fetch.aiが人工知能・マルチエージェントシステム・暗号技術・分散型機械学習の知識をCatena-Xに提供するという役割分担がされる予定。さらにBigchainDBはそれらの情報を安全に活用できるエコシステムの実装と、その基礎となるオープンソースコミュニティ構築のノウハウを提供することで、それぞれの企業の強みを抽出しながら、まさに強力なタッグをくんでCatena-Xを成功へと導こうとしているのです。
Catena-Xで自動車産業先進国のドイツが先導する自動車業界のデジタル化の動きは、世界的にも加速することが予測できます。今も日産のインテリジェントドライブシステムのようにAIを活用したドライビングシステムがありますが、さらに便利に、かつ安全性の高いエコドライブシステムを世界の自動車企業がこぞって開発する動きが加速したとき、業界で生き残るべくどのような動き方をすべきか考えておく、そのためのマーケティング戦略が重要になります。
バリューチェーン全体で情報・データを共有し、業界標準の構築と効率化を目指すCatena-Xでまず最初に注力したのは以下の5つの柱なのだそうです。
持続可能というとSDGsが真っ先に浮かぶ方も増えてきているのではないでしょうか。 自動車産業・IT業界においてもこの持続可能な環境への取り組みということが欠かせない課題となっています。その上で今後業界で生き残るために何をすべきか考えるとき、今はまだCatena-Xはドイツ、という認識が強いものの、今後はCatena-Xの目指すべきところを踏襲したさらに革新的なサービスモデルの構築も含めたビジネス戦略がカギとなるでしょう。追い越さんとするにはまず目標をしっかりと見定め理解する必要があります。 日本においてはまだまだ他企業との協力体制をとる企業自体も少なく、Catena-Xのようなアライアンスを積極的に立ち上げようとする動きも鈍いですよね。Catena-Xそのものが日本企業にとっても門扉を開くときがくるかもしれませんが、その時どのような形で参加できるか。また御社ならではの活動を別途立ち上げようとしたとき、どのような特色を持たすことが望ましいのか。今も日本の自動車は海外でも支持されているのですから、今後も支持を受け続けるためここで後れをとらないためにもしっかりと根拠ある海外市場におけるマーケティング戦略もあわせてたてていくことも大切だということもお伝えさせてください。
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