BLOG 2021.08.17
世界有数のビックマーケットである中国において、日本企業が車を打ち出していく場合マーケティング戦略をどのように打ち出していくかということは非常に重要です。 特に2020年から続く新型コロナウイルスの影響も輸出事業には大きな影響を及ぼしており、中国国内における様々なものの購買スタイルにも大きな変化が出てきています。 経済事情についても変容が避けられないこの状況において、新しく車という比較的高額な価格帯の商品を輸出し支持を集めるのは困難といわざるを得ません。 ここではこのような状況・事情を踏まえどのようにマーケティング戦略を立てるべきか、また中国調査でどのようなポイントを重視していくべきかまとめてまいります。 インバウンドではなくアウトバンド消費を狙った戦略を求められる今するべきことは何か、みていきましょう。
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中国調査の結果からみて中国における自動車販売、こと日本車においてはアウトバンドにも勝機があります。 2020年11月に株式会社ヴァリューズ(東京都のコンサルティング企業)によるインターネット行動ログ分析に基づいた、20代~40代の中国人男女60人を対象に行った白物家電と自動車に対する購買実態と意識調査の結果、面白いデータが発表されました。 日本ではディーラーや中古車店で自動車を購入する方がほとんどですが、この調査結果ではそうした購買経路とは別に約2割がサイトやアプリといったところから車を購入することもあるという調査結果がでています。
中国は日本以上にインターネットから得る情報を有効活用しつつ、オンライン上でのショッピングも当たり前になりつつあります。 もちろん約8割は実店舗での購入があることも忘れてはおけませんが、これを踏まえどのように中国マーケットで日本車を販売していくのが良いか戦略を立てていくことになります。 そのためには中国人ユーザーが日本車を購入する際に”どこをみて判断しているか”、どのようなマーケティング戦略を打つためにも知る必要があります。
日本車を購入した中国人ユーザーは特に 「評判・口コミが良い」 「アフターサービスが良い」 という点を重視していました。
マーケティング戦略を立てるうえでは「日本車購入したユーザー」、それ以外に人気の「欧米車を購入したユーザー」に対する調査結果を踏まえて考えることが必要です。 また中国人ユーザーが”車を買うとき”に特に重視しているのは以下の4つのポイントであることもお伝えしておきます。
これらの情報から、自社の車を中国市場に持ち出していく際、どのようにアピールしていくことが必要か、またどの点を特に大きく打ち出していくか検討する上でも中国調査が重要でしょう。
中国ユーザーの車購買実態を知ったところで、次に考えるべきは”どこで自社の車をアピールしていくことが効果的か”ということ。 ネットから得る情報、そして実店舗での情報収集が中国人ユーザーの情報源となっている中、ネット上では媒体でどこに打ち出していくかで効果は大きく差がつくでしょう。 日本で車の情報を収集するには中古車サイトなどの情報も有益ですが、それ以外に車が好きな方々がチェックしている”みんから”のようなサイトなどもあります。 中国においてはどうなのか、まずは中国人ユーザーがどこから車の情報を得ているのかチェックしましょう。
これら媒体がどの程度の割合で利用されているのかを把握することもマーケティング戦略上欠かせません。あわせて検索エンジンはどういったものが使われているのか?掲示板は?ということも知らずに効率的に中国というビックマーケットを攻略することはかなわないでしょう。
新型コロナウイルスの影響もあり、車のみならず中国はインターネット上で買い物をする、情報を得るということが以前以上に活発化しています。 この動きは仮に新型コロナウイルスが落ち着いてきたとしても急になくなることはないでしょう。 2020年時点ではまだ実店舗からの情報収集が8割と高い水準でしたが、この割合が今後変わってくる可能性はそう低くないのではないかと推論をたてることもできます。 そう考えると、今後中国マーケットに自社の車を打ち出していこうとするならば、どのようにアピールしていくかということが今以上に重要になることは容易に考えられます。
車は比較的大きな買い物ですから、比較検討も念入りに行った上で購入決定となるケースがほとんどです。 特に中国は非常に大きなマーケットですから、マーケティング戦略がはまれば大きな成果を出すことができますから、そのための情報収集・調査は特に重要性が高いといえます。
Resoryは海外事情に特化したBtoB専門のマーケティング事業を展開しており、現地に暮らし働きながらマーケティングのエキスパートとして大企業で活躍している人材のネットワークがあります。 海外の情報を生活に密着した形で入手するというのはネット社会といわれる現代においても難しいことは、海外に向けて戦略を打ち出すマーケターを悩ませている部分でもあるでしょう。 中国においても同じで、特に移り変わりが早い中国で今どのように情報収集されていて、どのような戦略が効果を発揮しそうか、といった現地にいるからこそわかる情報を含んだ中途く調査を行えるのがResoryの強み。
Resoryにご依頼いただければスピーディーに現地エキスパートに調査を行い、その結果をレポートとしてご報告いたします。 より効果的な中国マーケットにむけたマーケティング戦略ならぜひResoryにもご相談ください。