BLOG 2021.07.20
中国という巨大なマーケットを攻略するうえで中国国内におけるSNSは見逃せないツールであり、市場となっています。
SNSを活用して販促するということは日本国内においても行われることが一般的となりつつありますが、日本以上にそのスピードが速くすでに成熟しているのではないかとも思える中国。一般市民の生活においても日本以上にSNSが普及している中国ですが、SNSによって多く利用される年代・性別にも偏りがあります。
確実に成果を出し売り上げにつなげるためには、御社の商品やサービスにあったSNSへの販促活動を見極める必要があるということからも中国調査をどのように行うかを検討することは重要性を増してきているといえるでしょう。
ここでは中国のSNS事情を分析し、現状を解説しながら最適な中国調査についてまとめてまいりますのでご覧ください。
Contents
日本と中国のSNS事情は大きく異なってきています。日本のSNSといえば、LINEにはじめTikTokやTwitter、Facebookのようなイメージですが、中国におけるSNSはさらに機能が充実してきており、その背景もありMAUは年々大きく伸びているのです。(※MAUとはSNSメディア・アプリなどで、適切な利用者数を示す指標値)特に2020年に突如起こった新型コロナウイルスによる影響もあり、さらに重要度を増している中国SNS。日本でのSNSとして想起する機能のほかに、EC機能・出会い機能・決済機能・ホテルなどの予約機能にゲーム機能と充実したものになっているのです。
また日本では名刺交換はビジネス上欠かせないものですが、中国においてはSNS上で作成した電子名刺を交換するということも行われています。日本で生活していると想像できないようなSNSの重要性こそ、中国マーケット攻略のために必要であり、中国調査をおろそかにできない理由ともいえるでしょう。
2020年6月時点で中国国内のインターネット利用者数についてCNNIC(中国インターネット情報センター)が調査した結果、9億4000万人その普及率は67%とされています。
内訳としてスマホやタブレットなどモバイル端末からのインターネット利用者は9億3200万人、インターネット利用者の99%以上がモバイル端末からでした。
この背景を踏まえつつenjoy japanが発表している2020年までの中国国内主要SNSのMAU推移のグラフを参照ください。
TOP3となっているwechat、Taobao、アリペイについてあとで詳しく解説してまいりますが、日本ではSNSといってキャッシュレス決済がランクインすることはまずないでしょう。これについては後程詳しく解説します。
TOP2となっているTaobaoもなぜSNSでランクインするのかと疑問に思ってしまいますが、ライブコマースに注力しており、ショートムービーや手厚いカスタマーサポートが支持されている背景があります。
(※ライブコマースとは、インターネット上で動画をライブ放送して、その動画内で商品・サービスを紹介し販売するもの)
これから中国市場に進出しようと考える以上必須ともいえる市場ですが、日本とは違う事情があるこのTaobaoでどのようなアクションを起こしていくのか、どのようなサービスを提供するべきかを知るためにも中国調査は欠かせないのです。
それでは続けて、TOP3となっているものについて解説していきます。
wechatは中国版LINEともいわれ、公式発表によると男女比が1.8:1でメインユーザーの年齢層は18~25歳が約45%、26~35歳が約40%と2つの層で8割以上とはしているものの40代以上もかなりの割合で利用されています。
また中国の猟豹全球智庫という調査会社によるとそのアクティブ利用率は80%超えという結果もでています。
特に2020年以降からは新型コロナウイルスの影響もあってメッセンジャー的役割を担うwechatが躍進を続けており、今後を含めて見逃せないプラットフォームとなっていくことも想像できるため、中国市場攻略には欠かせないポイントとなってくるでしょう。
独身の日の過熱ぶりは日本でもTVでニュース放映されるなど話題になったTaobaoは中国市場最大のECプラットフォームです。
もともとオンラインショッピングが主流でもあった中国ですが、新型コロナウイルスの影響でよニーズが増えたことからTaobaoが躍進中。
SNSといわれて日本でこういたサービスがランクインすることはありませんから不思議に思えますが、先ほどもお伝えしたように動画配信などに注力していることもあり、またこれとあわせて「どんな商品なのか知りたい」欲求を叶えるTikTokの成長も後押しする存在となっています。
キャッシュレス決済手段がなぜSNSでTop3なのか、それが説明できるのも中国調査を行っているからこそ。
アリペイは先ほど紹介したEC中国最大手のTaobaoの決済手段として使われている背景もあり、中国市場攻略のカギとなるのは間違いありません。
中国調査を行えば行うほど、中国マーケット攻略には大きな魅力とうつるアリペイは、決済だけでなく広告やクーポンを提示することで集客も見込めるツールです。
また日本でキャッシュレス決済をおこなえるシーンは限られてしまっているのが現状ですが、中国国内においては露店・屋台といった小規模なシーンでも利用可能で広くキャッシュレス決済が浸透しています。
キャッシュレス決済がもはや当たり前となりつつある中国マーケットを攻略するのなら、アリペイ導入は当然ながらアリペイでどのようにアピールしていくかという戦略も重要になってくるということを忘れないでください。
中国マーケット攻略のカギはSNSといっても過言ではないほど、市民生活にとって当たり前であり普及し成熟した中国SNS事情。
とはいえ、日本にいても度々入ってくる中国SNSでの個人情報流出などのニュースは記憶に新しいのではないでしょうか。
ビジネス展開するうえで、企業の信用にも関わってくるこの問題は確実に回避すべき問題です。
SNSというものはその特性からも個人情報が必要になることも多く、仮に中国調査を正確に行わずに進出してしまった場合、リスクを背負くことになることも容易に想像できます。
きちんと成果が出せるのかということ以上に”本当に信頼できるのか”という観点からも吟味すべきということをお伝えします。
中国国内では日本以上にSNSが普及し、日常生活においても当たり前のものとなっているということはおわかりいただけたのではないでしょうか。
その中でも決済やECといった日本人的感覚からはSNSとして分類されないものも、中国の人々にとってはSNSと同じように生活にみっちゃくした存在となっていることを忘れてしまうと中国攻略は遠のいてしまいます。
また日本以上に海賊版など危険なアプリ・プラットフォームに注意しなくてはいけないということもお伝えしたように、徹底した中国調査こそ、中国SNSマーケットを手中に納めるポイントとなることも覚えておいてください。
中国でのアウトバンド消費を考えると見逃せないのはTaobaoですが、そこでの成功を収めるためには日本とは違ったカスタマーサポートが求められます。
日本人の感覚だけで進出してしまうと成功するのは難しい中国市場、Resoryなら現地在籍の大手企業でマーケティングのエキスパートとして活躍するメンバーからの生きた情報をまとめ、皆様の今後の中国マーケット進出をサポートいたします。
中国調査に限らず海外市場進出時にはResoryのような現地だからこそわかる情報を把握し、有効なマーケティング戦略をたてることをおすすめいたします。