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NEW 2022.07.30

【中国では電気自動車が当たり前!?】ガソリン車が消えていく中国の最新トレンド

 

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ロシアによるウクライナ侵攻が引き金となって、石油や天然ガスといった資源価格が高騰しています。ガソリンの値段も上がり、私達にとっては生活コストのアップにつながる切実な問題です。そして、世の中は脱炭素社会に向けたトレンドの中で、ガソリン車から電気自動車へのシフトが進行しているところです。このガソリン価格の上昇が、もしかしたら電気自動車の普及を大きく後押しすることになるかもしれません。日本ではまだまだ電気自動車の認知度が低いですが、お隣中国は世界に先駆けて、電気自動車大国になりつつあります。電気自動車をはじめとする新エネルギー車の自動車販売台数に占める割合はすでに10%を超え、今年は20%台も視野に入ってきました。日本ではあまり知られていませんが、いくつもの電気自動車専門メーカーも誕生しており、群雄割拠の様相を呈しています。スマホに加えて電気自動車も中国メーカーが世界市場を席巻していくのではないか、そのくらい業界の発展スピードは凄まじい勢いです。日本が慎重なだけに、対照的な中国マーケットが却って際立って見えてしまいます。今回の記事では、中国の電気自動車を中心とする自動車業界の最新状況について、ご紹介していきたいと思います。

 

BYDがガソリン車の生産廃止へ! 

 

日本でも知名度がある中国の自動車メーカーBYDは、今年3月からガソリン車の生産を止めました。今後は電気自動車を中心に新エネルギー車の生産に専念していくとのことです。この発表は世界の関係者を驚かせました。同業者としては、なかなか真似することは難しい思い切った決断だからです。但し、これまでに販売したガソリン車へのアフターサービスの継続は保障するとのことです。そして、この6月には時価総額においてフォルクスワーゲンを抜き、世界の自動車業界で第3位に躍り出ました。1位のテスラが7405.9億ドル、2位のトヨタ自動車が2275.2億ドル、BYDは1272.3億ドルに達し、今後の更なる飛躍が期待されるところです。今年1月-5月の中国における新エネルギー車の販売台数は約200万台です。BYDは同期間に約50万台を販売しており、シェア約25%を占め、その圧倒的な強さが理解できると思います。

 

上海ロックダウンを取り戻す補助金支給

 

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今年の3月から5月まで、上海市ではコロナ対策のため、約2ヶ月間にわたるロックダウンが実施されました。色々な問題が取り上げられましたが、最も懸念されたこととして、消費の落ち込みによる経済成長の鈍化が挙げられます。そこで上海市では、電気自動車への買い替えで、1台につき1万元(約20万円)の補助金を支給することにしました。さらに上海ナンバーのナンバープレートを年内に4万枚追加発行することも決定しました。自動車台数が多い上海のような大都市では、当地のナンバープレートの発行が限定的になっています。その意味で今回の政策はかなり大盤振る舞いと言え、自動車購入を経済浮揚の起爆剤にしようという政府の意気込みがうかがえます。ちなみに中国では、2009年から全国的にも新エネルギー車を普及させる目的で、購入時の補助金が出されています。本来は今年で打ち切り予定ですが、来年以降も継続するのではないかとの観測もあります。2035年までにガソリン車全廃を目指すという中国の目標は、ひょっとすると前倒しで達成されるかもしれません。

   

電気自動車専門のパイオニア・NIO

 

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中国にはガソリン車と電気自動車を併産するメーカーもありますが、電気自動車専業メーカーも存在しています。その中で草分け的な企業と言えば、NIO(蔚来汽車)を挙げることができるでしょう。中国電気自動車市場を牽引する代表的なメーカーで、2018年にニューヨーク、今年は香港とシンガポールでも上場を果たしました。地平線と空を象ったようなロゴマークが印象的です。NIOは同業メーカーと比較して、車種のラインナップの多さが特徴です。大型SUV、中型SUV、スポーツセダンを取り揃えて、多様なニーズに応えています。さらに特筆すべき点としては、ユーザーにバッテリーをレンタルして、フレキシブルな交換を可能にしているということです。ユーザーとしては、その分車両本体を低価格で購入できるという大きなメリットがあります。またハイエンドのバッテリーへのグレードアップなど自由に選べるオプションも用意されています。NIOはすでに2020年時点で172基のバッテリー交換ステーションを設置しており、運転者にとって足かせとなってきた充電の煩わしさと時間の短縮化にも努めています。ただ電気自動車をリリースするだけではなく、周辺インフラの環境も着々と整備されていることが、中国の急速な電気自動車の普及に繋がっています。

 

車載バッテリー業界の巨人・CATL 

 

電気自動車にはエンジンがありません。この代わりとなる動力源がバッテリーということになります。電気自動車の性能はバッテリーにあると言っても過言ではなく、その寿命やスペックが生命線です。そして、この電気自動車向けのバッテリーで世界1位の圧倒的シェア約40%を誇るのが、やはり中国企業であるCATL(寧徳時代)です。CATLの成長は、中国の電気自動車業界の発展と二人三脚と言ってもいいでしょう。今年6月CATLは新たな車載バッテリー「麒麟」を発表しました。このバッテリーを搭載した車両は、1回の充電だけでなんと航続距離が1000㎞を超えるということです。効率性の指標となる容積利用率も72%を上回り、世界最高の集積レベルを達成しています。2023年から「麒麟」の量産は開始され、車載バッテリーも新たなフェーズに入ることになりそうです。バッテリーが切り拓く電気自動車の未来にますます期待がふくらみます。

 

まとめ

 

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筆者が物心がついた時の中国は、人民服を着た人がみんな自転車に乗っているというイメージでした。そこには自動車の姿はほとんど無く、せいぜいトロリーバスが行き交うだけだったと思います。そこから2000年代に入り、中国では本格的なモータリゼーションが始まりましたが、あっという間に世界最大の自動車大国に駆け上がっていきました。そして今、電気自動車時代の到来を迎えているわけですが、またしても中国は世界の先頭を確実に走っています。自動運転の実用化に向けた動きも進み出しており、無人車もそう遠くない将来には日常的な光景になりそうな気がします。Resoryでは世界各国で活躍する様々な業界のエキスパートと強力なネットワークを構築して、海外でのマーケティング・リサーチのお手伝いをさせて頂いております。エキスパートと協業して、インタビューやアンケートなどを通じて、インターネットや既存メディアでは決して入手できない海外の活きた生情報をご提供させて頂くことが可能です。今回取り上げたテーマについても、実際にもっと深い内容や情報をエキスパートから収集することができます。本ブログについて知見を持っているエキスパートから一次情報を聞いてみませんか?気になる方はコチラ(https://resory.jp/contact/)から是非お問い合わせ下さい!皆様からのご連絡をお待ち致しております。