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2021.09.02

今アツイ中国の美容医療業界のトレンド(Z世代・クリニックの現状)

今、中国の美容医療業界がアツイ!ということで中国進出を考えていらっしゃる方も多いかもしれません。ですが『安易な中国進出はリスクしかない』ということをまずはお伝えさせていただきます。中国進出がNGなのではありません。しっかりとした準備と知識、確実で鮮度の高い現地の情報が重要なのです。なぜそこまで?と思われる方は是非このページを最後までお目通しいただければ幸いです。ここでは今の中国の美容医療業界の市場規模、成長スピードはもちろん、どのような背景で拡大しているのか、ということはもちろん、中国ならではの進出前に知っておくべきお国事情もお伝えしていきます。中国はあらゆる分野で魅力的なマーケット。ですが安易に乗り出し攻略するのはまず不可能。ここでお伝えする情報をもとにご一考ください。

中国の美容医療業界のトレンドと美容整形

ここ数年、中国では美容医療業界が大きく成長しています。これまでコスメは国産品は品質など不安が大きいこともあり海外頼りであったところが国内ブランドも活性化していたり、タブー視されていた美容整形に関しても数年で4倍以上の市場に急成長するなど目が離せなくなっています。とはいえさまざまな問題もかかえる中国国内の美容医療業界、日本企業にとっても大きなビジネスチャンスであることは間違いありません。どのくらい目の離せない市場が、ということの目安にお伝えすると中国の方々がお金をかける優先順位はこんなだという話もあります。

  1. 住居
  2. 旅行
  3. 美容

4番目にお金をかける、というところをどう捉えるかは皆さんそれぞれの捉え方次第ではあるでしょうけれども、とくに美容に関心の強いZ世代の勢いはすさまじいものがあります。とあるデータによればこの世代の半数以上が貯蓄がなく、中には借金をしてでも美容にお金をかけ自己投資する、それだけ重視しているということがわかります。続けて中国国内での美容、そして美容医療業界についてマーケティング戦略をたてる上でチェックしておくべき情報をみてみてください。

Z世代が中国美容医療業界の盛り上がりを加速させている

Z世代とは日本では1990年後半頃から2012年頃に生まれた世代を指しており、デジタル・SNS・スマホといったものが身近でネイティブ利用している世代をまとめた言葉です。中国においてはZ世代にあたる世代を95后と90后といい、1995年以降・1990年以降に生まれた世代が美容医療業界と切っても切り離せない関係となっているのです。CBNDataの「2020年美容業界の開発動向に関する洞察」によれば、95后世代も90后もとにメイクアップ製品にもお金をかけるものの、それ以上にスキンケアに倍のお金をかけていると言うデータがあります。ここからもわかるように中国人女性にとって美しくなるための自己投資は必須経費でもあり、お金をかけるべき部分と認識されているのです。

中国の美容整形市場急拡大とその闇

中国では長らく整形はタブー視されていました。ですがデロイトの調査によると2015年からの4年間で中国の整形市場は4倍に急拡大し、2019年時点で273億ドルを超えるほどに成長。同年時点で許認可を得るのが難しくコストもかかり賄賂も必要、という中国国内ならではの事情もあいまって、6万件以上もの無認可の美容整形クリニックが存在する事態となり、比例して死亡事故や重篤な被害にも繋がる医療事故が増加し、1日平均110件の報告があがるまでになってしまっているという状況を招いているのです。この背景を考えた時、中国国内における事情に精通していない状況では、現地スタッフの採用もかかせないビジネスでもある美容医療業界で、中国進出するのは難しいこともおわかりいただけるのではないでしょうか。

日本以上に美容医療が盛り上がる中国の背景

先程お伝えした中国の美容医療業界事情を知っていただいたところで、『そこまでのリスクをおかしてまで中国女性は何故、整形してまで美しさを求めているのか』という疑問を持たれる方もいるのではないでしょうか?中国人女性(特にZ世代)がこぞって美容にお金をかけるのは恋愛事情によるものばかりではなく、業務内容に関係ない場合でも、女性の身体的条件を指定する求人広告もあるという中国ならではの事情が大きく働いているせいでもあります。言うまでもなく見た目が優れているほうがより良い企業や条件で就職を実現できる、という現実があるからなのです。

安易に美容業界における中国進出は危険?!

技術力が世界的に評価される日本ですが、美容業界の一端である理美容の世界でも同じく評価されています。ここまで中国のZ世代は惜しみなく自己投資する傾向が強く、良いものを求めていることをお伝えしましたが、だからといって理美容業界での中国進出には慎重になるべき、という相反するようなお話もさせていただきます。もちろんこれは理美容のみならず、中国ならではのお話なので美容医療業界にも通ずる話として覚えておいて下さい。ちなみに中国のサロンでのカット代の相場は800~1500円ほどで、高級ヘアサロンの相場で4000~6000円ほど。中国国内での日本人美容師のカット代の相場はというと8000~1万円ですのでローカル美容師と比較すると少し高くなりますが、この価格差が問題なわけではありません。(中国で主流のプリペイドカード決済利用時には50%割引されるケースも多々あるため、実際はさらに安くするケースが多いです。)では何故?という部分を続けて解説しますのでそのまま読み進めてみて下さい。

美容医療業界に関わる法律がコロコロ変わるのが中国攻略の難易度を上げている

安易な中国進出をおすすめしないのは法律がころころかわってしまうこと、また各種申請をするのに相当の手間やコストが必須になることが理由です。中国進出のノウハウ本などもありますが、『読んでいる間に法律がすぐ変わってしまう』と話す人も多いのです。もちろんそれでも中国は魅力的な市場であることに変わりありません。特に攻略難易度が高く、下手をすれば大きなトラブルにもなりかねない美容医療での中国進出を考えていらっしゃるなら、一度Resoryにご相談下さい。中国マーケット情報には特に力を入れており、現地エキスパートから鮮度の高い情報を入手し即座にお伝えできるからこそ、他社では叶わないようなスピーディで的確なマーケティング戦略を立てていただけるはずです。